ご挨拶

一般社団法人日本脳神経外科学会第77回学術総会 会長 冨永 悌二

一般社団法人 日本脳神経外科学会 第77回学術総会 
会長 冨永 悌二 
(東北大学大学院 神経外科学分野 教授)

一般社団法人日本脳神経外科学会の第77回学術総会を平成30年10月10日(水)~12日(金)、仙台国際センター・展示場で開催させていただきます。仙台で脳神経外科学会の学術総会を主催するのは、第62回以来15年ぶりとなります。教室員一同、鋭意学術総会の企画運営にあたる所存ですので、会員の皆様にはご協力ご指導の程よろしくお願い申し上げます。

 第77回学術総会のテーマは、「社会の変革と脳神経外科」といたしました。このテーマは2014年に決定しましたが、その後の4年間社会は益々混迷を深め、医療においても様々な変革がせまられています。本学会では、「脳神経外科における臨床研究の現状と展望」「集団災害と脳神経外科」「頭蓋内血管狭窄の真影」「高齢者脳神経外科治療:QOL&Dからの再考」などを特別企画として計画しています。特に脳神経外科における臨床研究については、倫理・法的規制や国策としての医療産業推進、様々な橋渡し研究の所産など、大きな変貌を遂げており、本学会のメインテーマの一つと考えています。また「神経機能再建」、「変革を迫られる医療体制と医療連携」、「神経・神経機能の可視化」、などの種々の学術シンポジウム、学術委員会との共同企画シンポジウム「脳神経外科領域におけるゲノム診療」も予定しています。

2年後の未来は過大評価しやすく、10年後の未来は過小評価しやすいと言われます。仙台での本学術総会に参加して、社会と共に脳神経外科医療の何が変わりつつあるのか、これからの脳神経外科の姿が朧気ながらでも感得いただければ幸いと考えています。期せずして平成最後の学術総会になるかもしれません。皆さまの奮ってのご参加をお待ちしております。